各種マウスピース
ナイトガード
Night Guard
ナイトガードは、就寝中の食いしばりや歯ぎしりによる歯や顎関節へのダメージを予防するために装着するマウスピースです。
就寝中に歯ぎしりや食いしばりがあると、歯がすり減ったり欠けたりしやすいですが、ナイトガードを装着すると歯を守ることができます。また、顎の筋肉のバランスを整えられるため、顎関節症の予防効果も期待できます。
食いしばりや歯ぎしりが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
こんなお悩みのある方におすすめ
- 歯ぎしりを指摘された
- （歯ぎしりによる）慢性的な頭痛や肩こりがある
- 朝起きると顎に痛みがある
- 詰め物が外れたり、壊れたりすることがある
- 歯の噛む面がすり減り、しみる症状がある
ナイトガードについてよくあるご質問
市販のものと何が違うの？
市販のものは熱で変形させてお口に密着させるタイプが多く、装着時に違和感がある場合があります。一方、歯科医院のマウスピースは患者さまのお口に合わせて作製するため、フィット感が良く、快適に使用できます。
一度作ったらどのくらい持つの？
個人差はありますが、一般的には1年ほどで穴があいたり変形したりしやすくなります。そうなった場合には、修理または再作製が必要です。定期的に受診し、問題なく使用できるか確認するようにしましょう。
お手入れは簡単？
最も簡単なお手入れは、起床後マウスピースを水道水で洗う方法です。指でやさしくこすりながら洗い流します。研磨剤の入った歯磨き剤や熱湯の使用は避けてください。専用の洗浄剤を使用するのもおすすめです。
睡眠時無呼吸症候群の治療用のマウスピース
「スリープスプリント」
SAS
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が浅くなったり停止したりする病気の総称で、睡眠中に気道が塞がれることで起こります。この病気の治療にもマウスピース（スリープスプリント）が有効です。下顎をやや前に出した状態の噛み合わせでスリープスプリントを作製し、それを睡眠時に装着することで気道を広げ、いびきなどの症状を緩和します。スリープスプリントによる治療は体への負担が少なく、旅行先などで手軽に使用できる点もメリットです。
スリープスプリントの作製は、医科で睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は保険適用になります。なお、保険適用で作製するためには、医師による紹介状が必要です。紹介状がない場合には、自由診療になります。歯科医院では睡眠時無呼吸症候群の診断はできないため、まずは専門の病院にご相談ください。
スポーツマウスピース
Sports mouthpiece
スポーツマウスピースは、競技中に起こるお口周りの外傷の予防や症状の軽減ために使用される装置です。歯や顎を守るだけでなく、しっかり食いしばれることで、運動能力の向上も期待できます。スポーツマウスピースはスポーツ用品店などでも購入できますが、歯科医院ならフィット感に優れたマウスピースをオーダーメイドで作製できます。各競技の特性に合わせて作製しますので、お気軽にご相談ください。
市販のマウスピースとの違い
市販のスポーツマウスピースは、お口の中でずれやすいため、競技中の集中を妨げやすいだけでなく、顎関節に悪影響を与える可能性があります。一方、歯科医院のスポーツマウスピースは、患者さまお一人ひとりにオーダーメイドで作製するため、フィット感だけでなく噛み合わせも良く、パフォーマンスや瞬発力の向上が期待できます。安全性や効果を重視するなら、オーダーメイドで作製したスポーツマウスピースがおすすめです。
●リスク・副作用
○歯ぎしりの治療にともなう一般的なリスク・副作用
・治療に使うマウスピースは、不快感がないよう設計されていますが、嘔吐反射が強い方やお口の中の異物感に敏感な方は、装着が難しいことがあります。
・マウスピースを装着しているときは、歯は唾液と接することがないので、むし歯になるリスクが高くなることがあります。
・保険診療となるのは、診断書をお持ちの方のみとなります。診断書をお持ちでない方は自費診療（保険適用外）となり、保険診療よりも高額になります。
・マウスピースの清掃状況により、むし歯や歯周病を引き起こすことがあります。
・強い力が加わるとマウスピースが破損することがあります。
・自費（保険適用外）となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・使い続けていると裂けたりすり減ってくるなど、傷みが生じます。
・成長などお口の環境の変化により、合わなくなることがあります。
・傷んだり合わなくなったまま使い続けると、パフォーマンスが下がるだけでなくけがのリスクも増えるので、定期的に歯科医師のチェックを受けてください。
